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福井鉄道80形電車

概要

80形電車は元々、大正期に造られた南海電鉄の車両でした。福井鉄道では、太平洋戦争後の車両不足を解消させるため、中古車両であったこの車両を譲り受け、修繕ののち運用を始めました。

福鉄でははじめ80形2両,90形2両の計4両が単行(1両編成)で運行されており、後に車体を換え、さらに2両1編成の形に改められました。

低床車両導入後も運行を続け、2006年5月中旬をもって運用を離脱しました。82号から解体され、81号も同年6月25日のさよなら運転をもって正式に運用を離脱し、解体されています。

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写真

※車番は廃車時のものに基づきます。

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経歴

出来事
1921(大正10)年南海電鉄電5形(モハ111形)として新造
1940(昭和15)年南海電鉄の郵便荷物車モユニ521形となる
  • モハ113~116 → モユニ521~524
1948(昭和23)年南海電鉄から車両譲り受け
1949(昭和24)年福井鉄道80形(南越線)、90形(福武線)として運行開始
  • モユニ521 → モハ91
  • モユニ522 → モハ81
  • モユニ523 → モハ82
  • モユニ524 → モハ92
1950(昭和25)年80形2両のモータが交換され、福武線へ
1956(昭和31)年車体を交換(日本車輛製造)
元モユニ521形521号車体は南越線村国駅待合室に
  • モハ91 → モハ83
  • モハ81
  • モハ82
  • モハ92 → モハ84

(新造当初は120形との連結運転も)

1964(昭和39)年2両編成化
  • モハ81、モハ82 → モハ81、クハ81
  • モハ83、モハ84 → モハ82、クハ82
1977(昭和52)年ワンマン化改造
2006(平成18)年4月1日小型車両運行開始、82号解体へ
2006(平成18)年5月中旬880形運行開始により運用から離脱
2006(平成18)年6月24・25日81号・122号さよなら運転、後日解体

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主要諸元

車両番号竣工年車両長[mm]車両高[mm]車両幅[mm]自重[t]定員(席)[人]
モハ811949165004265275032.4100(42)
クハ811949165004265275032.4100(42)
モハ821949165004265275032.4100(42)
クハ821949165004265275032.4100(42)

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