福井鉄道120形電車
概要
120形は、福井鉄道が所有した旧型車両の1つです。内装は木造でした。
武生方面の車両(モハ120)は福井鉄道がはじめて自社発注した車両であり、導入当初から120形として福武線で運行されていました。一方、福井方面の車両(クハ120)は名古屋鉄道からの車両であり、福井鉄道では当初、南越線150形として運行されました。その後、2種類の車両が組み合わさって新たな120形電車となり、福武線にて運行されました。
2006年度に実施された小型車両の導入により通常運行は終了し、休車となりました。その後、同年6月24・25日に、81号とともにさよなら運転を行い、正式に運用を離脱しました。
現在、モハ122が越前市今立地区で保存されています。
写真
※車番は廃車時のものに基づいています。
経歴
モハ121-1・モハ122
年 | 出来事 |
---|---|
1950(昭和25)年 | 福井鉄道120形として新造、モハ121・122の2両が運行される |
1972(昭和47)年 | 南越線150形と2両編成化、新たな120形となる |
1978(昭和53)年 | クハ120へのモータ導入により、車番変更
|
1992(平成4)年 | 600形の導入により、121号廃車(モハ121-1は留め置き) |
1997(平成9)年 | 122号モータ交換、モハ122-1 → モハ122へ改称 |
2001(平成13)年 | 小型車両受け入れのため、モハ121-1解体 |
2006(平成18)年4月1日 | 小型車両運行開始、運用から離脱 |
2006(平成18)年6月24・25日 | 81号・122号さよなら運転、後日解体(モハ122は留め置き) |
2006(平成18)年10月11日 | モハ122が越前市今立地区の個人に引き取られ、保存される |
モハ121-1・モハ122
年 | 出来事 |
---|---|
1929(昭和4)年 | 三河鉄道301形(デ301、302)として新造 |
1941(昭和16)年 | 名古屋鉄道3000形となる
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1966(昭和41)年 | 名古屋鉄道から車体のみ譲り受け、福井鉄道南越線150形として運行開始
|
1971(昭和46)年 | 南越線廃止により運転休止し、車両改造へ (武生方面部分短縮化、折り畳みステップ取りつけなど) |
1972(昭和47)年 | 福武線120形と2両編成化し、福井鉄道120形の車両として運行
|
1978(昭和53)年 | クハ120へのモータ導入により、車番変更
|
1992(平成4)年 | 600形の導入により121号が廃車、モハ121-2解体 |
1997(平成9)年 | 122号モータ交換、モハ122-2 → クハ122へ改称 |
2006(平成18)年4月1日 | 小型車両運行開始、運用から離脱 |
2006(平成18)年6月24・25日 | 81号・122号さよなら運転、後日解体 |
主要諸元
車両番号 | 竣工年 | 車両長[mm] | 車両高[mm] | 車両幅[mm] | 自重[t] | 定員(席)[人] |
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モハ121-1 | 1950 | 15805 | 4117 | 2692 | 31.5 | 100(43) |
モハ121-2 | 1966 | 17195 | 4103 | 2700 | 30.5 | 120(56) |
モハ122 | 1950 | 15805 | 4117 | 2750 | 26.5 | 100(43) |
クハ122 | 1966 | 17195 | 4102 | 2750 | 24.2 | 120(56) |
※類似の車体でも、付属品の有無、台車等で異なる部分がある。