世界体操競技選手権鯖江大会
世界体操競技選手権について
世界体操競技選手権(World Gymnastics Championships)は、FIG(国際体操連盟)が主催する体操競技の世界大会であり、オリンピックと並ぶ世界最大規模の大会です。1903年から、主に欧米を中心に開催されています。
アジア初の開催
鯖江市では伝統的に体操競技が盛んであり、市内には体操競技のための施設(市立立待体育館)があります。
1990(平成2)年、誘致活動もあって、鯖江市での第31回の選手権開催が決定しました。これ以前は欧米の大都市が開催地に選ばれていましたが、アジア初の、しかも小都市での開催となりました。
開催にあたり、鯖江市ではメイン会場となる「サンドーム福井」が建設されました。1995(平成7)年3月に完成したサンドーム福井は、日本海側最大のドームであり、北半分が鯖江市、南半分が武生市(現:越前市)にまたがっています。またこの大会のマスコットキャラクターとして「ピタリ」がつくられ、大会のPR活動に一役買いました。
1995年10月1日、サンドーム福井にて世界体操競技選手権鯖江大会が開幕しました。この大会では56の国・地域からの参加がありました。また開催期間中(10/1~10/10)はのべ3万人のボランティアが協力し、行政・市民が一体となった大会支援が行われました。さらに、市内の小中学校では大会の見学や体操選手との交流も行われ、体操技術はもとより、世界の文化に触れるきっかけにもなりました。
大会の後
世界体操競技選手権の開催は、体操関係者を中心に"Sabae"の名を世界に広めました。また、2009年9月の世界新体操競技選手権の開催地である三重県伊勢市へは、日本体操協会など当時の大会関係者による講演・アドバイス等が行われており、鯖江市の取り組みが参考とされました。なお、当時のマスコットキャラクター「ピタリ」は、表舞台に出る機会こそほぼなくなりましたが、ぬいぐるみなどとともに、現在も鯖江市のスポーツ交流館(サンドーム福井に隣接)の倉庫などで保管されているとのことです。
関連サイト
鯖江市のホームページ の「平成7年度 鯖江市政の記録」ページにて、大会の様子を収めた動画があります。(映像は平成7年度でひとまとめになっています。)