鯖江市の誕生
市町村制
1889(明治22)年、市町村制が導入され、福井県では福井市をはじめとする1市9町168村が成立しました。鯖江では、鯖江町と舟津村・新横江村・神明村・立待村・吉川村・豊村・中河村・片上村・北中山村・河和田村の1町10村が成立しました。
鯖江町は丹生地域の中心となる役割を担っており、市町村制以前の1873(明治6)年より南条今立郡の役場が置かれていました。1891(明治24)年には今立郡となり、引き続き役場が置かれました。
戦後まもなくの1947(昭和22)年には、神明村が神明町となりました。また1948(昭和23)年11月3日には、鯖江町の周辺にある舟津村と新横江村が、鯖江町に合併しました。これ以降、鯖江市誕生への道程は徐々に加速しました。
鯖江市誕生までの道のり
福井県鯖江市が現在の姿となったのは、昭和の大合併が行われた頃です。
1955(昭和30)年1月15日、南部の鯖江町と北部の神明町、そして周辺5村(中河村・片上村・立待村・吉川村)の2町5村が合併し、鯖江市が誕生しました。同年には北中山村(6月10日)も合併しました。残る河和田村についても、1957(昭和32)年3月31日に合併し、現在の鯖江市の形ができました。合併が二つの町を中心として行われたため,市街地は南北に分離し,人口集中地区も二ヶ所に分かれた眼鏡のような形となっています。
ただし、鯖江市誕生までの道のりは平坦なものではありませんでした。市庁舎の位置決定に係る問題など数々の問題・疑惑により、合併間近に各町村の住民が合併差し止めを裁判所に訴え、一時は破談となる危機もあったといいます。結局、県や当時の政府の働きかけにより合併は成立し、市庁舎も旧鯖江町と旧神明町の中間の位置に決まりました。
関連ページ
- 鯖江市の移り変わり(鯖江市の市域の移り変わり)(国土数値情報データより作成)