鯖江歴史街道

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めがねのまち さばえ

鯖江のめがね

鯖江の眼鏡枠(めがねわく)づくりは1905(明治38)年にさかのぼり、増永五左衛門が大阪からめがね枠づくりの技術を持ち帰って、冬場など農閑期における農家の副業としてはじめました。

現在、鯖江のめがねフレーム(眼鏡枠)の生産量は、全国生産の9割以上を占めており、日本一です。また、世界の生産量の2割を占めています。めがねフレームは鯖江市の経済を支える基幹産業となっており、工場は家内工業程度の小規模な町工場がほとんどですが、高度生産技術を有する大型工場もあります。

眼鏡産地鯖江のシンボルのひとつとして、市内でもっとも高いビルである「めがね会館」が挙げられます。北陸自動車道鯖江インター沿いに建つ、赤い眼鏡が目立つ10階建てのビルであり、2010(平成22)年にはめがねミュージアム(めがね博物館、体験工房、ショップなど)がオープンしました。

めがね会館
めがね会館(2008年4月)

めがね産地をめぐる課題

めがね産業における課題としては、円高による輸出減、アジア諸国など安い外国産製品による激しい追い上げなどが挙げられています。特に外国産製品については、他の工業製品と同様に、海外生産の方が人件費などの面で安くできるということもあり、国内産業を守るという点では脅威となっています。

ただし、鯖江のめがね生産もただ衰退の一途をたどっているわけではありません。

鯖江のめがねの展望

2003(平成15)年、品質の良さやデザイン力など生産地の強みを売りとして、鯖江市内のめがねメーカー20社が産地統一ブランド "THE 291" を立ち上げました。また、2008(平成20)年には東京に "GLASS GALLERY 291"(港区南青山)が開設され、鯖江産・福井産のめがねフレームの企画・販売などを行うアンテナショップとして、産地のめがねを「発信」しています。

また、最近ではGoogle Glassなどの「電脳メガネ」を使って、ITとメガネを組み合わせた新たな取り組みもはじまっています。

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