中道院
中道院(ちゅうどういん)は、鯖江市の中心部にある天台宗のお寺です。中道院にゆかりのある僧にちなみ「元三大師」(がんざんだいし)とも呼ばれています。
歴史
中道院は、泰澄大師(たいちょうだいし)が創建したとされており、約1200年の歴史があります。一時衰退しましたが、平安時代に比叡山延暦寺の良源上人(元三大師)によって再建されています。元三大師は天台宗中興の祖として知られています。
すりばちやいと
中道院では、毎年2月20日と3月2日に「すりばちやいと」と呼ばれる行事が行われます。
「すりばちやいと」は、すりばちに似た形の護摩炉を頭にかぶって行われる加持祈祷の一種であり、元三大師が厄除け・疫病よけとして行ったことがはじまりとされています。頭痛などの病気に効くとされているほか、最近では頭が良くなるとのことで、受験生やその家族による参拝も行われています。
福井鉄道鉄橋
中道院のすぐそばには、福井鉄道福武線の鉄橋があります。大正時代(大正13年ごろ)に造られたもであり、お寺脇の市道をまたぐ形で架けられています。市道両脇に建てられた柱が特徴的です。