工場見学旅行編 3日目 (1/4)

< 京セラ 鹿児島国分工場 >

 

 3日目最初の目的地は,携帯電話などで有名な 「 京セラ 」 の工場であった。 鹿児島にある3つの工場のうち,今回は 国分市 にある 鹿児島国分工場 を見学した。

 京セラ の製品は,通信情報分野,特に携帯電話では cdmaOne 端末などが有名だが,他にソーラーシステムなどの 環境分野医療器具 ( セラミック製の人工関節など ) やセラミック製の刃物,またはカメラ,意外なところでは宝石やマイセン(陶器)など,といった生活文化の分野と,実に幅広くある。 また,京セラは関連会社も多くある。 その一部を挙げると,通信分野では KDDI や電車のゲームで有名な タイトー,サッカーで有名な 京都パープルサンガ,といった企業,団体がある。 この他にも京セラは関連企業を多く持ち,世界で170社 (2001年3月31日現在)もの企業を抱え持つ。

 見学した 国分工場 では,抵抗,コンデンサといった基礎的な 電気素子 や,ICなどの 電子部品 を製造していた。 見学したのは,そのうちのコンデンサの製造ラインであった。 簡単な工程としては,まず原料に対してセラミックを塗布し,電極を印刷する。 それを 500枚ほど重ね合わせ,圧着,プレス,カット ( 適当な大きさに切る ) の工程を経て,1300℃の高温で 24時間,焼く ( 焼成 )。 そして外部電極を取り付けし,検査をして出荷する。 製造ラインでの各工程は,ほぼ機械が行い,工員はその保守にあたる。 但し,最後の検査・出荷は人が主体となって行っている。 出荷時には製品をテーピングして出荷しているそうだが,最近では,環境への配慮として,カートリッジに製品を入れて出荷する方法へ徐々に移行しているという。

 工場見学旅行中,ここで初めて「工場」を見学したが,現在の工場の実態,または企業の取り組みをかいま見ることができたと思う。不況といわれている日本の中で,しかし企業,工場は意欲を失わず必死になって頑張っている,そのことを痛感させられた。 やがて社会に出る一人として,自分もこのように頑張って生きる人間になりたい,いや,そうなるよう努力しなければならないと思った。


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最終更新日: 2002/07/20