工場見学旅行編 2日目 (2/3)

< Mロケット発射棟 >

ロケット発射棟

 パラボラアンテナのある 「 テレメータセンター 」 から出た一行は,ここから少し離れたところにある, 「 M大地 」 と呼ばれるロケット打ち上げ施設のある場所へと向かった。

 「 M大地 」”M”「 ミュー 」 と読み,この宇宙観測所で打ち上げられているロケット ( = Mロケット ) のことを指しているらしい。 ここには,ロケットの組み立てをする 「 Mセンター 」,ロケットを発射する発射装置( 発射棟 ),そして地下施設である 「 M地下発射管制室 」 がある。

 始めに 「 Mセンター 」 から見学に入った。 ロケット組み立てを行うこの施設は,いくつかの段で分けて組み立てを行ってから,最後に一つのロケットに合体できるように,天井や奥行きがかなり大きめに造られていた。見学当時は組み立ては行われていなかったが,それによって施設の大きさは際立って見えた。

 次に見学を行った 「 ロケット発射棟 」 には,大きなランチャーが建物内部に備え付けられていた。 このランチャーは,ロケット打ち上げの際に使用されるものだが,ロケットの大きさとほぼ同じに造られているため,かなりの大きさがあった。 建物自体は,このロケットランチャーを十分覆うことのできる大きさになっている。 ロケット打ち上げ時には,対面してあるMセンターからロケットを移し,写真とは反対側の方から打ち上げるようになっている。

 その他,ここでは地下管制室の方を見学したが,地下とは思えないほどの立派な管制設備があった。 また,この地下管制室には,地下から地上へ脱出する際に使う脱出口があったが,上の土の重みなどでつぶれて変形しにくいよう,潜水艦のハッチのような円形の扉になっていた。 この様に,各施設には随所に工夫がされていた。


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最終更新日: 2002/07/20