校外実習 4日目

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8月6日(火) 冶具掛けと,メッキ後の部品取り外し
 4日目は,メッキ用の部品を冶具に掛ける作業を中心に行った。

 冶具掛けとして,まずは比較的簡単に掛けることの出来る飾手(「腕」)を掛けた。 飾手は 1 社当たりの注文数が 200 前後と多く,また,冶具1つ当たりに掛ける本数も 120 本あるため,その膨大さに驚いた。 さらに,冶具掛けでは,同じ注文先,メッキ・装飾( メッキ後の色付け )工程である 2 種類以上のメッキ用部品を掛けなければならないときもあり,そのときは目印となるクリップを冶具に掛けたり,合わせて,メッキ処理でムラが出ないよう,メッキ用部品を均等に掛けられるように,計算をする必要もあった。 なお,冶具掛けでは,会社名や部品の材質,冶具に掛けた数,メッキ方法などを伝票に書いて冶具上部に張りつける必要もあり,責任者の方からその書き方を指導してもらった。 伝票の書き方は会社独特の部分もあったが,なんとか間違えずに伝票を書けるところまでできた。

 同じ要領で,今度はメガネ枠を冶具に掛ける作業を行った。 メガネ枠も飾手と同じく,伝票にある注文先,メッキ・装飾工程によって冶具に掛ける数を調整するという点で共通していた。 しかし,メガネ枠が飾手と違って難しいところは,なんといってもその掛け方にある。メガネ枠はパットを付ける部分( 箱足 )を冶具の電極に掛けるのだが,掛ける方法には縦掛けと横掛けがあり,それぞれ,掛けるときの注意点が異なっている。今回は横掛けをしたのだが,その場合,メガネ枠や腕の一部が,他の電極やメガネ枠,腕などに付かない事( メッキ処理中に必要以上に厚みがついてしまう,部品同士がくっついてしまうといった理由で ),メガネの両腕を重ねる( メッキを均等にする ),といった注意点があった。始めは,やはり慣れていないせいか,メガネ枠がうまく掛からず,作業がなかなか進まなかった。 また,冶具掛けに使用した冶具によっては,掛ける電極や腕を通す部分が曲がっていたりしていて,メガネ枠同士が触れやすく,それを修正するのに時間がかかった。

 その他,冶具掛けの途中に,メッキ後の飾手の取り外しをしたり,冶具掛けで,チタン製のメガネ枠を掛ける作業も行った。

 メッキ前に行うこの 「 冶具掛け 」 は,作業中は立ちっぱなしの状態で行うので,足が棒のようになるほど,疲れるものであった。しかし,メッキ部品の水切り・乾燥作業に対して,処理を行う数が明確になっている( 伝票の注文数など )ので,作業の 「 目標 」 が立てやすく,その分では意欲的に取り組むことが出来たと思う。

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掲載日: 2002/08/30