8月2日(金) | 冶具掛けと,洗浄したメッキ部品の水切り・乾燥 |
実習2日目にして,早くも部署変え
( 他の高校からの実習生が入ったため
)。 2日目からは,第2製造部の表面処理課にあるメッキ係にて,
メッキ関係の実習を行った。このメッキ係のあるメッキ室には,メッキ用や洗浄用の薬品(
水酸化カリウム,塩化ニッケル,硫酸など
)が置かれていて,作業も化学的なものが多く見られた。
また,メッキ作業の一部には,ロボットが導入されていて,工場内の自動化の様子もかいま見ることができた。 始めに,メッキをするメガネフレーム、部品を専用の吊り具 ( 治具 )に掛ける作業を行った。部品を掛ける際には,メッキの種類や,受注先の会社 ( 工場内の部署や外国工場への輸出用,または外部の会社からの注文 ) ごとに分けて掛ける他,同じ種類・受注先でも,伝票に応じて個数を調節したり,識別用の印を付けたりと,結構難しかった。 その次に,完成品のテンプルを,伝票を見て,冶具から外して種類別に箱にのせる作業を行った。 この作業では,いくつかのテンプルが,一本の針金でメザシのようにまとめて掛けてあったので,部品に傷を付ける心配があまりなかった。そのため,そんなには難しい作業ではなく,早く済んだ。 その後は,メッキ後,洗浄した部品を,水切り・乾燥する作業を行った。 水切り作業は,水を張った水槽に,部品を冶具ごと入れ,ポンプで少しづつ抜き,水滴が部品に溜まらないよう工夫がされていた。 その後,水を切った冶具に掛けてある部品に電動のエアブラシをかけ,そして大型の釜型乾燥機に入れて,乾燥を行う。 この作業は,冶具の種類( フレーム用,テンプル用など,または縦吊り,横吊り ),大きさや,メッキの種類( 純パラジウム,ルテニウム,デカンなど ),あるいは部品の材質( βチタン,ニッケルチタン(NT)合金 )などによって,冶具の重さ,エアブラシのかけ方が異なるので,体力的,精神的に大変苦労した。 |
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掲載日: 2002/08/30