< あとがき >

 工場見学旅行・自主研修旅行を終えて,僕は自分の視野を大きく広げることとなった。

 工場見学旅行 では,企業や研究施設を見学する ことにより,現在における企業の取り組みや科学技術,または将来への展望というものを見ることが出来た。 また,工場以外に訪れた神社,施設,または高原( 自然の場所 )では,それぞれで,心身をリフレッシュしたり,または普段行うことのできない歴史などへの 「哲学」 をする機会ができたなど,日常の学校生活ではなかなか出来ない,思考や心身の感性を養う ということが出来たと思う。

 一方,自主研修旅行 では,各個人が各地を旅するという前提から,旅の計画を自ら立てるという 自発的な行動,計画の能力をつける という面では,自分にとってとても画期的だった。 また,実際の旅において,時と場所に合わせて,的確に行動するということや,または不意の計画変更でも落ち着いて交通手段を選ぶ,調整するなどということをすることが出来た点で,将来社会に出る上で必要に成ると思われる能力を培うことができたと思う。 と同時に,自分の場合は一人旅であったこともあり,個人の行動の自由さ と,それゆえに個人にかかる 責任の重大さ というものを実感することも出来た。

 今回の旅では,実際に企業を見学したり,また,歴史の重みがある神社・施設を見て,それぞれの場において,驚嘆したところ,考えさせられたところがあった。 また,自分で行動して旅を進めることにより,個人に必要な行動力,判断力が培われた。 今回の旅を通じて,今後社会に出て行く上で重要な「 力 (能力) 」を培う,良い体験ができたと思う。

 ここで紹介した旅は「 工場見学 」を題材としており,その内容も,まさにそれに即したものとなっている。 この旅に限らず,すべての旅では,日常の生活とは違うことを見聞,体験することにより,そこでしか得られない「 何か 」を得ることが出来ると思う。 それは芸術の感性か,自然への慈しみの心か,はたまた歴史の真相を探求する心か。 何にせよ,

 「 旅 」から得るものは,普段の生活で得られるものではない,自分たちにとってなにか 「特別」 なものになるであろう。

 短期的な旅行も,十分楽しめればそれで良いだろう。 しかし,より旅の醍醐味を味わいたいのなら,人生に一度は,このような長期的な旅をすることを,是非お勧めしたい。

作者


前へ                             目次へ

Copyright © 2002 [T.Shimada]. All rights reserved.
最終更新日: 2005/06/04